[もどる]

ワクチンを打って作られる抗体はスパイクに結合します (PDB ID:7k8t, 7l2d, 7dzy)

[English]

ウィルスが侵入すると、ヒトの免疫システムは、抗体というタンパク質を作り出します。この抗体タンパク質(中和抗体C002)は、このようにウィルスのスパイクタンパク質に結合することで、スパイクがヒトの受容体タンパク質に結合することをじゃまします。抗体には非常に多くの種類があり、それぞれ結合部位が少しずつ異なります。この抗体(中和抗体1-87)は、別のドメイン(NTD)に結合します。 中には、感染を促進してしまう抗体もあります。

抗体は、普通はウィルスに感染したあとに、作れるようになりますが、ワクチンを打っても、同じような効果があります。 現在使われているRNAワクチンの多くは、スパイクタンパク質の全長をコードしているRNAを使っています。 RNAワクチンを注射すると、RNAから、このようなスパイクタンパク質が体内でたくさん作られます。 すると、ヒトの免疫システムが動き出し、スパイクタンパク質に結合する抗体をたくさん作るようになります。 抗体の多くは、スパイクがヒト受容体タンパク質に結合するのをじゃまするので、感染や病気の進行を防ぐことができます。

中和抗体(C002) 中和抗体(1-87) 感染を促進してしまう抗体(2490)
スパイク 抗体 回す 止める
もどる