RNA依存性RNAポリメラーぜとレムデシビル
PDB ID:7bv2
,
7aap
これはRNA依存性RNAポリメラーゼというコロナウィルスの酵素タンパク質です。このタンパク質は大きな触媒サブユニットと、小さな補助因子二つからできています。タンパク質の真ん中にRNAを結合しています。多くの生物は2本鎖のDNAに遺伝情報をもっていますが、コロナウィルスは、1本鎖のRNAに遺伝情報を蓄えています。この緑色の1本鎖のテンプレートRNAに、コロナウィルスの遺伝情報の一部が入っています。ポリメラーゼは、このテンプレートRNAを鋳型として、青色の相補鎖、プライマーRNAを合成します。このとき、相補鎖のプライマーRNAの先頭に結合して、じゃまをする薬がレムデシビルです。レムデシビルは鋳型のウラシルの向かい側に、アデニンのように結合してしまいます。コロナウィルスのRNAの合成をじゃますると、病気の進行を抑えることができます。アビガンという分子も、レムデシビルと同じように結合しますが、ここでは、ウラシルではなく、シトシンの向かい側に、グアニンのように結合します。アビガンもRNAの合成をじゃますることができます。
タンパク質表面
触媒サブユニット
補助因子nsp8
補助因子nsp7
回す
止める
テンプレートRNA
プライマーRNA
レムデシビル(リン酸体)
鋳型の10U(ウラシル)
テンプレートRNA
プライマーRNA
アビガン(リン酸体)
鋳型の10C(シトシン)
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