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抗体カクテル療法 (PDB ID:6xdg, PDB ID:6vsb)

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抗体カクテル療法とは、人工的に抽出した複数の抗体分子を体に注射することで、病気の進行を防ぐ治療法です。これは、「ロナプリーブ」という療法で使われる、二つの抗体、カシリビマブとイマデビマブが、スパイクタンパク質に結合した構造です。緑色の分子がカシリビマブ、赤い分子がイマデビマブです。このように抗体を結合させると、スパイクはヒトの受容体に結合できなくなるので、病気の進行を防ぐことができます。また、この二つの抗体はスパイクの別々の部分に結合するので、二つ同時に結合できます。二つの抗体を同時に使うと、スパイクタンパク質の広い部分を使って結合するので、ある程度のアミノ酸変異が生じても結合を維持できるはずです。 しかし、オミクロン株については、 有効性が弱まるおそれがある とされています。

変異部位の表示なし スパイク 抗体 カシリビマブ イムデビマブ 回す 止める
アルファ株 N501Y P681H
デルタ株 T19R G142D L452R T478K D614G P681R D950N
オミクロン株BA.5 T19I L24S del25 del27 del69 del70 G142D V213G G339D S371L S373P S375F D405N R408S K417N N440K L452R S477N T478K E484A F486V Q498R N501Y Y505H D614G H655Y N679K P681H N764K D796Y Q954Y N969K